年齢を重ねるに連れて、お葬式に参加する機会は増えていきます。社会人として、葬儀での一般的な挨拶のマナーを覚えておきましょう。まずは、自分が参列する場合です。大切な家族を亡くした遺族には、このたびはご愁傷様です。と丁寧に頭を下げて伝えましょう。その他、心からお悔やみ申し上げます、なども、基本的な挨拶としてよく使われます。また、亡くなった方の死因が事故などの急死の場合は、突然のご逝去でお慰みの言葉が見つかりません、なども良いでしょう。
葬儀といえば一般的には遺族で執り行うものですが、それ以外にも社葬や合同葬もあります。社葬は企業に貢献した人や、会長や社長といった立場の人が亡くなった時に執り行われるものですが、それを遺族と一緒に執り行うことを基本的には合同葬と呼んでいます。別々に分けるのではなく、合同にする理由は様々ですが、合同ならば一度で済ませることができるというのはもちろんのこと、遺族と会社が葬儀に必要となる費用を双方で負担することができるので、それぞれの金銭面の負担を軽減させることができるというのも大きなメリットであり、選択する理由となっているケースが多いです。
葬儀を執り行う立場となることは、長い人生でもそう多いことではないので、初めてとなることも多いのではないでしょうか。その際には、予算を考え規模や内容も決めなくてはならず、準備に追われるケースは珍しくはありません。その際に頭を悩ませることの一つとなるのが、葬儀業者へのお礼をどうするのかという点ではないでしょうか。心付けとして渡すといケースもありますが、業者の決まりとして心付けは受け取ってはならないと決められていることもあるので気をつけなくてはなりません。
キリスト教は死者は神の元へ召されるとしているため、葬儀の場は故人の死を悼むのではなく、神の元へ行くことが出来ることを感謝する場として扱われます。そのため、葬儀の内容は日本で主流になっている仏式とは大きく異なり、小規模で短時間な内容になるのが普通です。また、通夜や本葬などの概念が無く、死者を埋葬した墓所で最後の別れを告げる内容になっています。日本国内の葬儀は殆どの業者が仏式の作法を採用しているため、キリスト教の作法に基づいた内容で実施するのは難しいのが現状です。