親のすねをかじっていられる子供時代は瞬く間に過ぎ去り、社会人となったら葬儀での服装マナーもわきまえなければなりません。大学生までであればまだ若いということで、多少の衣類のマナーも許されることはありますが、社会に出た大の大人がカジュアルなファッションで参列をするのはもってのほかです。自分ではこれでマナーを守っていると思い込んでいても、実はフォーマルな装いとはかけ離れていたり、間違えていることもあるかもしれません。
最近では社葬を執り行なう企業も減ってきています。遺族が家族葬で見送りたいという気持ちであれば、その気持ちを尊重したほうがよいです。故人が会長や社長の場合には、社葬を執り行なうことによって、次期会長、社長を取引先にお披露目するという場面にもなります。しかしそのために故人の告別式を利用して欲しくはない、と考える遺族は多いです。また会場に関しても広いところが求められますし、準備も大変になってしまいます。
葬式に参加すると葬儀会場にBGMが流れていることがあります。会場に流れる音楽は故人との思い出を想起させる曲だと、強く心に染み渡るところがあります。なので、会場の曲選びは大切ですし、雰囲気を盛り上げるのにかなり役立つと考えたほうが良いでしょう。流れるBGMは故人による選曲を選ぶこともできるので、故人が音楽好きでこだわりが強い方なら、選曲した音楽を流してあげるのも良いと言えるでしょう。しかし故人選曲といっても、葬儀会場にあっていない曲をチョイスすると会場がざわつくことがあったりします。
取引先を始めとし、ビジネス関係の人が亡くなったという訃報が届いた時には、参列するべきかで悩んだりマナーで悩むのではないでしょうか。会社員の場合には、故人で参列の有無を判断するのではなく、上司と話し合って決めるようにしましょう。連絡が届いたからといって、それは参列して欲しいという意味ではなくお知らせという意味合いの場合も多いです。葬儀に参列することを会社として決めた場合には、故人と同等の立場の人がそれよりも上の立場の人が参列することも、マナーとして頭に置いておかなくてはなりません。