2018年10月01日
キリスト教は死者は神の元へ召されるとしているため、葬儀の場は故人の死を悼むのではなく、神の元へ行くことが出来ることを感謝する場として扱われます。そのため、葬儀の内容は日本で主流になっている仏式とは大きく異なり、小規模で短時間な内容になるのが普通です。
また、通夜や本葬などの概念が無く、死者を埋葬した墓所で最後の別れを告げる内容になっています。日本国内の葬儀は殆どの業者が仏式の作法を採用しているため、キリスト教の作法に基づいた内容で実施するのは難しいのが現状です。
また、死者の埋葬についても火葬した後でお骨を収めるのが普通なので、キリスト教が行っている土葬を選ぶためには特別な許可が必要になります。土葬の許可申請が受理される条件や日数は地域によって異なるので事前の確認が不可欠です。故人の意思を優先することが最も大切ですが、その一方で法律や地域のルールを守ることも重要なので必ず生前のうちに話し合うことを心がけます。近年では様々な宗教のルールに沿った内容でお別れの場を設ける専門会社が増えているので、故人が信仰していた宗派のルールに沿った内容を選ぶことが可能になっています。故人との別れを適切に行うためには故人の意思や宗教の戒律、地域のルールなどを多角的に見ることが大切です。